手のアトピーにハンドクリームワセリン代替法

アトピーが酷かった頃、病院で処方された漢方薬ステロイド軟膏、ワセリンを使用していました。

 

ワセリンは保湿用にたっぷり塗るので、大容量サイズで貰っていました。 

 漢方薬で体質改善、体を温めて免疫力アップ、さらに痒みを抑え、

 

ステロイド軟膏は手荒れの酷い患部に塗って、傷を早く治す為に使い、

 

最後にワセリンで蓋をする感じです。

 

ワセリンをアトピー患部に塗ってみる

 

ワセリンを指で取って、手の甲にたっぷり塗っていました。

 

塗ってすぐはしっとりしますが、ワセリンは基本、油で出来ているのでベタベタします。

 

ベタベタした手で顔や首、腕などを触るとそこらじゅうがベタベタになります。

 

薄く塗ってもたっぷり塗ってもどちらでも良いそうですが、時間が経つと皮膚が乾燥してくるんですね。

 

皮膚が乾燥すると辛くなってくるので、ワセリンをまたその上から塗りますが、稀に何かのアレルゲンに反応して痒くなることもあります。

 

その場合、手を洗って古いワセリンを落として、再度ワセリンを塗っるといった作業を繰り返す感じになります。

 

アトピーが酷い人は、肌の乾燥が酷く、バリア機能が低下しているので外からの刺激を受けやすくなります。

 

そういう時にワセリンや低刺激クリームなどで水分の蒸発を防ぐようにします。

 

ただ私の場合、ワセリンを手に伸ばした後に残る油の肌触りが、どうしても好きになれなかったです。

 

ハンドリームの場合、水分と油分が混ざりあっているので、さらっとした使用感ですが、

 

ワセリンは油分だけなので、肌に何か残る感じの違和感があってそれが不快でした。

 

これはあくまで私の個人的な感想ですが、同じように感じる人も少なくないんじゃないかなと思います。

  

 石油が原料のワセリン

 

ワセリンは石油を精製して作られたものだそうです。

 

石油とは天然の鉱物油のことですが、石油というと石油ストーブや灯油、ガソリン、化学製品を思い浮かべるのでどうしても肌に良いイメージが持てませんでした。

 

私が苦手なワセリンの肌触りも石油の化学物質のせいだろうか?

 

と当時は思い込んでいて、ワセリンを段々使わなくなってしまいました。

 

でも、本来ワセリンは植物由来の成分でお肌に害はないそうです。

 

 石油系由来の化粧品

 

私達があまり意識していないところで、普段肌に付けている化粧品にも石油由来の成分で出来ているものが沢山あるんです。

 

クレンジングや化粧水、日焼け止めクリームなどには、防腐剤やパラベン、紫外線吸収剤や着色料、香料などの石油系成分が含まれています。

 

化粧品の主な原料は大きく分けると3つあります。

 

植物由来、動物由来、石油由来とあるのですが、なぜ多くの化粧品に石油系成分が使われているのかと言うと、安価で大量生産出来るからなんです。

 

肌が弱いからといって、石油系成分全てにアレルギー反応が起きるわけではないので、必要以上に怖がらなくても良いと思いますが、

 

意識していないだけで、実は化粧品にもよく使われているものなんだとお分かり頂けたでしょうか?

 

ワセリンとハンドクリーム 比較

 

話しをワセリンに戻しますと、ワセリンの原料は鉱物油ですが、今は精製する技術が昔より格段に上がっていますので、

 

病院で処方されるワセリンには、不純物が取り除かれている純度の高い白色ワセリンが採用されています。

 

私が通っていた病院でも白色ワセリンを処方されてました。

 

不純物が少ない保湿剤程、皮膚への刺激が少ないので、アトピーが酷い人にはワセリンを使うと症状が悪化するという心配はありません。

 

但し、ワセリンの使用感が好きでない私のような人は、低刺激のハンドクリームでも代用可能です。

 

ワセリンとハンドクリームは、両方とも保湿剤なので一見似ている様に思われますが、性質は全く異なります。

 ワセリンの特徴

ワセリンは肌表面に油膜を張り、角質層の水分が蒸発するのを防ぐ役割をしています。

 

その為、ワセリンを手に塗った状態で手を洗うと油膜のおかげで水を弾いてくれます。水で洗い流しただけではワセリンは落ちません。

 

アトピーの乾燥した肌は元々水分が蒸発してる状態なので、肌が突っ張っている状態です。ワセリンだけでは辛いので、セラミドなどの潤い成分を補ってあげると良いです。

 ハンドクリームの特徴

一方、ハンドクリームは油と水を混ぜ合わせ合成界面活性剤で乳化させたもので、肌に水分と油分両方を補ってくれる働きがあります。

 

ハンドクリームにもビタミン系や尿素、保湿成分配合など色んなタイプがあるので、症状別に使い分けることをおススメします。

 

ハンドクリームを選ぶ際に一番注意したいことは、アトピーのバリア機能が弱まった肌は、特に外部刺激を受けやすいことです。

 

アレルギー物質や刺激物質が直に皮膚細胞内に侵入してアトピーが悪化する原因になってしまうので、敏感肌用に開発された商品を選ぶことをおススメします。 

 

私は初めて使うハンドクリームには、いつも期待して塗るのですが、使い初めは肌の調子が良く、このまま治ってくれるそう・・・

 

と思いながら使っているうちに、段々慢性化して効かなくなることがよくあります。

 

初めは問題なくても、ハンドクリームを何度も付けているうちに痒くなってしまって、どうにも痒みが治まらなくなり、余計に症状が悪化してしまったことも何度もあります。

 

ワセリンがどうしても苦手な人は、とにかく低刺激で痒みを引き起こさないハンドクリームを探すようにしてみましょう。