手のアトピー乾燥肌に保湿成分配合のハンドクリームが良い理由

アトピー重篤患者さんに脱ステははっきり言ってやめておいた方が良いと思いますが、皮膚が乾燥して辛い時は保湿も一緒にしてあげて欲しいです。

 

 

私の場合は、手の甲だけアトピーだったけど、手は人から見えるところだけに辛いです。

 

そして、手を使わずに作業することなんてほぼ有り得ないので、深刻に酷い時は辛かったです。

 

指の関節がパックリ割れてしまって曲げるのも痛いし、手湿疹で指に水泡が出来て、痒いので水泡を潰すと隣の指にまで感染して拡大したり、

 

特に酷い時は、早く症状が緩和されるようにステロイド軟膏を塗っていましたが、ちょっと良くなってきたと思うと油断して塗るのを止めてしまったこともあったので、症状が悪化してしまったことがあります。

 

今はアトピー症状が出ていませんが、過去のアトピー性皮膚炎の経験で、肌のバリア機能は正常の人より弱いです。

 

症状が良くなったからといって油断せずに、今でもアレルギーの原因になりそうな物質には、ゴム(ビニール)手袋などをして避けるようにしています。

 

洗剤や塩素系漂白剤などは素手で触らわないようにしていますが、料理する時にビニール手袋を付けるのをちょっと面倒がって、付けないで作業すると、水道水にやられて手がカサカサになってしまったりすることもしばしばあります。

 

それは反省しなければです・・・

 

それでも、前よりかは水道水だけで手荒れを起こすことが減ってきました。

 

もちろん手を洗った後はハンドクリームで保湿してます。

 

ハンドクリームを片時も離したことがない日が何年も続いているのでもうハンドクリーム依存症ですね。

 

肌のバリア機能で潤い肌

 

肌のバリア機能が良い状態とは、一体どういうことか説明すると、

 

肌表面にある「角層」と呼ばれる部分の細胞の外膜(CE)が丈夫でしっかりしています。

 

角層は約20層の細胞が積み重なっていて、その隙間をセラミドなどの「細胞間脂質」でぴったりと埋めています。

 

角質細胞が綺麗に整列して重なり合いながらバリアをつくり、外からの刺激を受けにくくしています。

 

肌を保湿しているのはセラミド

 

セラミドなどの保湿物質は、肌が自ら作りだしているものですが、アトピーや肌荒れを起こしている人は、セラミドを作り出す力が弱いです。

 

セラミドなどの保湿物質が不足すると角層の水分は蒸発してしまうので、肌の乾燥や痒みなど引き起こす原因となってしまいます。

 

ちなみに健康な肌の人の角層には水分が約20~30%含まれているのですが、肌がカサカサしてつっぱった状態の人は、肌の水分量がわずか10%以下になっています。

 

特に肌が乾燥しているアトピーの人は、肌の水分量が足りていないわけですから、保湿成分を配合したハンドクリームやボディクリームを付けるのが良いです。

主な保湿成分

セラミドステアリン酸コレステロール、スフィンゴ脂質、水素添加大豆レシチンヒアルロン酸尿素グリセリン、PCA(ピロリドンカルボン酸)、アミノ酸、1.3BG、PG(プロピレングリコール)など

 

ところで、保湿と聞くとよく間違えるのが、ワセリンやオイルなどの油分で保湿しようとすることです。

 

ワセリンもオイルもある意味保湿していますが、どちらかというと肌表面に油膜を張って、肌内部の水分蒸発を防ぐ働きがあります。

 

油分を補う目的の保湿であればワセリンやオイルでも良いのですが、肌に潤いを与える目的であれば水分保持力のあるセラミドなどの保湿成分配合クリームを選ぶべきでしょう。